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美装女戦士ミルキーレディSS『番組が与えた経済効果編』 ミルキーレディSS『最終回の悲劇編』 ミルキーレディSS『最終回の惨劇編』 ■無限遠かなたプロモーションSS■ 美装女戦士ミルキーレディSS『番組が与えた経済効果編』 今から一年前日曜日の午前8時半、その時間は世界の至福の時間であった。 皆様ご存じ、美装女戦士ミルキーレディの放送時間である。 第一話からきわどいエッチなシーンで視聴者の心を引きつけたその特撮番組は 開始から2話目にして子供の目に悪いと奥様方から苦情が来て中止の危機に陥るが 何故か男だけでなく女も魅了するヒロインのエッチ力により5話目が放送される頃には もう誰も苦情の電話もしなくなった。 「社長、今日はミルキーレディを見るから30分遅刻しますがいいですね?」 「うむ、寧ろミルキーレディ終わるまでは日曜の出社時刻は10時にしよう」 第7話放送時点で世界のあらゆる企業が日曜日の出社時間を遅れさせた。 表向きは渋滞緩和とエネルギー対策となっている。 だがその建前は1週間と持たず、第8話放送後、国際会議でミルキーレディタイム法が可決。 日曜日はあらゆる企業が10時までは動かない事になった。 こんな事したら経済に大打撃と思われるだろう、だが実際には、日曜日は ミルキーレディ関連商品はあらゆるものが完売し、製造側も広報も消費者も皆が ミルキーレディを見た事でその後の一週間をバブル時代のように精力的に動けるのだ。 「先生、こんな漫画では今は売れませんよ。ミルキーレディを書いてください」 「くそっ、俺が書きたいものも書けないのか。何て時代だ! でもミルキーレディ以上のものは書けないのは事実」 第14話放送後、日本の18禁漫画の全雑誌がミルキーレディをモデルにした読み切りを掲載。 第15話放送と同時に、連載エロマンガの全てにミルキーレディっぽいヒロインが書かれ、 それは一般紙にも波紋が広がった。 第16話が放送される頃には4大少年誌に新人賞を含め全部ミルキーレディ登場。 新聞の4コマもミルキーレディが怪人にやられエッチシーンになる寸前の所が描写された。 「ミルキーレディに腹パンしたい」 「ちょっとトイレでミルキーしてくるわ」 「お前オナネタ何話のミルキーレディだよ?俺12話派」 第20話が総集編スペシャルとなった時、世界の住民もまたミルキーレディのこれまでを 振り返り、それと同時にオナニー=ミルキーレディという認識が定着した。 その法則は放送を見る全ての人類及び動物に適用された。 地球の生物は日曜の8時から9時半に掛けて、ミルキーレディのやられ姿でオナニーするものと 定義されるに至る。 「ピポポポポポポポー!(この星のミルキーレディはエロイ!今度からオカズはこれにしよう)」 「1101010101010101(ミルキーレディについて演算すると回路がこのパターンを求めるメカ~)」 第28話終了時において、ついにミルキーレディは宇宙人・無生物にもオナネタとなってしまう。 第29話『やられる!?ミルキーレディ敗北!』 その週の日曜日8時半、ミルキーレディ制作陣を除くあらゆる性が年齢が種族が物質が元素が テレビを見る為に本来の仕事を放棄した。流れ出すオープニング。 赤いハイレギュアオウ~ 正義ぃのすぃるすぃ~(オークにのしかかられるミルキーレディ) 美装女戦士ミルキーは~ 悪い怪人がぶっとばすぞぉ(スライムに絡まれるミルキーレディ) ゴーゴーレツゴウェア~ ピンヒロインなのに弱い~(電撃でビリビリになるミルキーレディ) ミルキーアヘ顔ダブルピース! ミルキーそこはらめぇ!(おばあちゃんに屁をかがされるミルキーレディ) 怒っても怖くない 美装女ミルキー どぅわぉ~(泥んこレスリングで一方的に汚れるミルキーレディ) 「お、お願いです、もう許してェ!」 開幕から病院のベッドに革ベルトで拘束されるミルキーレディ。 この番組にストーリーもバトルシーンも存在しない。 既にヒロインは敗北し完全に堕ちた状態から放送されるので、 前回までのあらすじとかは大体気にしなくてもいい。 ただ、ミルキーがナースの格好をしている事から視聴者は今回はこういうシチュエーションなんだなと理解する。 「ふっふふふ、ミルキーレディよ。今日はお前をこの方法で倒してやるぞ」 悪の怪人は懐から取り出すのは黒い瓶。 「これが何かわかるか?」 「そ、それはアルパ焼肉のタレ黄金水の味!」 「そうだ、アンモニア臭が酷くて在庫余りまくりの不人気のタレだ~。 こいつでお前をグチョグチョにしてやろう~」 「いやぁぁぁぁぁー!」 怪人の手によってミルキーレディの顔、胸、そしてスカートの中に塗りこまれて行く焼肉のタレ。 それが多数のカメラによって様々な角度から描写される。 「もうらめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 スカートの中、タレで濡れてスケスケの股間が大写しになってビクンビクンと痙攣する様子がスローになり 次回に続くのテロップ。ミルキーレディの落ちはこの股間大写しと汚れた顔面アップの二パターンのみである。 ここで一旦CМ。テレビには先程の戦いで使われたアルパ焼肉のタレ黄金水とナースコスプレ服が映される。 この日の午前中には全ての在庫が無くなる事だろう。 CМが明けると椅子に座った女性のインタビューが始まる。 先程ミルキーレディを演じていた新人女優の『落葉ふみ』だ。 ミルキーレディが他の特撮と大きく違う点の一つは特撮シーンは前半の15分だけであり、 残り15分、CМ明けからはこの新人女優のインタビューに切り替わる所だ。 無論こちらも見どころ満載。ミルキーレディの素の姿とされるこちらもまた 世界中のオナネタとされている。 【今日のシチュエーションはどうでした?】 「とっても臭かったですね、正直に言って。でも、ソコがよかったかも♡」 【最後は股間グショグショでしたね。感じました?】 「ハイ、あそこは演技無しに震えちゃいました」 【次回で最終回、見どころをどうぞ】 「次回ではなんと私ミルキーレディが敵怪人に敗北します、ってこれはいつもの事か。 それだけでなく、美装女の正体がついにばれるという展開ですよ。 なんてったって最終回、これが終わったら番組制作陣はトンズラこきますので トコトンえっちに最後は衣装も全部脱ぎ棄て裸の私をお見せしちゃいます」 【それでは最後に今回のサービスシーンを】 「はーい、ではっ、今回は焼肉のタレをスカートの中に塗られてスケスケの股間が大写しになるシーンを」 そう言い、スカートをペロンと捲って落葉ふみは自分の手で焼肉のタレを下着の上に塗りたくって行く。 「はぁはぁ…気持ちいいぃ」 顔を赤らめシュッシュと手を下着の上で擦り合わせていく。 それに合わせカメラは少しづつ股間へと近づいていく。 「あああん、もうらめぇぇぇぇ!!!」 手をどけて股間をおっぴろげてビクンビクンと震えて見せる。 グチョグチョの股間が大写しでさらされ画面がモノクロになった所で画面に続くの文字が。 これにて番組は終了。世界中の視聴者達はテレビから離れ、あるいは録画を再生し各自が 数十分のオナニータイムへと突入した。 ミルキーレディSS『最終回の悲劇編』に続く ミルキーレディSS『最終回の悲劇編』 ついにその日がやって来た。この世界のあらゆる存在を熱中させ、 生きる気力を与えて来た番組美装女戦士ミルキーレディ。その最終回である。 テレビを所持する者は全員がテレビにかじりつき、テレビを持たない者も近所の テレビを持つ家におじゃまして正座。 「おい、後20分でミルキーレディ始まるぞ。俺達の基地で一緒にテレビみよーぜ!」 「分かった、自爆テロ用の爆弾ここに置いてくわ、続きは日本時間の10時からでいい?」 「謎は全て解けた、犯人はこの中にいますが…今はそれよりミルキーレディだ!」 「ああ、現場のビデオ確認するのは全員のオナニー終わってからだな」 紛争が起こっている地域だろうと、名探偵が真相を掴もうと、ミルキーレディは全てに優先される。 まして、今回は最終回だ。可能な限りの家庭や企業がブルーレイとDVD録画体勢で8時半を今か今かと待っている。 そして時は来た。ミルキーレディ開始の時刻、だがここで視聴者はいつもと違うオープニングに驚く。 いつもは注意書きとして放送前に『オナニーは番組終了まで我慢して番組に集中してください』と テロップがでるのだが、今回は『最終回なので解禁します。どうぞ今からリアルタイムオナニーどうぞ』と 画面に表示されたのだ。 「イヤッホーーーーーーーーーーーー(゜Ⅲ゜)!!!!!!」 今まで放送リアルタイム中オナニーは視聴者全員の手できっちり守られていた。 放送局員の存在が不明である以上、相手からの指示を破ろうものならいつ ミルキーレディが打ち切りになるとも分からないゆえにだ。 だが、向こうからオナニーしながら見てもいいよと言われれば別。 彼ら・彼女らは一斉に全裸ネクタイあるいはストッキング状態から完全全裸になり、 OP曲時点から既に何回も何回も絶頂に達していた。 黒いプワンストォ~ 値段はニーキュッパ~(偽ミルキーレディとのテスト対決で負けるミルキーレディ) 美装女戦士ミルキーは~ 結局一度も勝てなかったぞぉ(彼氏候補がホモにNTRれたミルキーレディ) ゴーゴーレツリョナア~ リョナって何ですかぁ~(前番組のヒーローの誤爆でバズーカをくらうミルキーレディ) ミルキー久保師匠! ミルキーくぱぁ!(基地が崩壊し流星と共に空に顔が浮かぶミルキーレディ) 最終回だし正体ばらすぞぉ 美装女ミルキー どぅわぉ~(完全勝利の夢を布団で見るミルキーレディ) 最終話『さらばミルキー!その正体!』 戦闘員の攻撃を四つん這いになって耐えるミルキーレディ、だが既に目に光は宿っておらず ここからの逆転は無理だろう。 これまでミルキーレディを見て来た視聴者にはもうお馴染みだが、この番組での実力差は 銃を持った警察>24話で特別出演した前番組のヒーロー=敵幹部怪人>戦闘員=武装した一般人> ミルキーの元彼氏>人質の幼女>ミルキーレディ=番組後半の落葉ふみ という事に公式で決まっている。戦闘員とタイマンでミルキーレディが勝つのは 100円魔人ダスのCが500円魔人ダスのRに勝つ可能性並に低い。 順調にやられるミルキーレディの元へ毎回の拷問シチュエーション担当の幹部怪人エロチーンが登場。 「ふっふふ、今回はこの味塩コショー邪賢王ちゃんのフケ味をお前の顔に振りかけてやろう! お前のクシャミ顔を見て皆で笑ってやるわ~」 「い、イヤァ、クシャミはイヤァ!」 「おやおや、よっぽど自分のクシャミ顔が自信が無いとみえる、そういう奴こそこのコショーを 振りかけたくなるのよ~」 ここまでで既に平均してティッシュ10箱以上をカラにした視聴者達は少し残念に思った。 確かにクシャミの顔は今まで無かったしそれのフェチも存在するが、最終回に持ってくるものではないだろう。 どんな神番組も最終回にピークは持ってこれない。ミルキーレディも22話~25話時点が最高だったのでは ないだろうか。多くの視聴者達はそのような感情を抱きながらもうティッシュが無いので体内から 漏れ出る液を床にぶちまけていた。 パラパラと舞い落ちるコショーの粒がミルキーレディの目や鼻の穴に入る。 目にはじんわりと涙が溜まり、口と鼻がヒクヒクと震えてくる。そしてついに、大きなくしゃみが ミルキーレディの口から発せられた。 「はっ・・・はっ・・・ハックション!オカマッ」 この瞬間、世界の人々の時間が止まった。全員が嫌な汗をかきながら画面を凝視したまま固まっている。 「な、なんだぁそのクシャミは!お前オカマだったのか!」 全世界の意見を代弁するかのようにエロチーンが突っ込みをいれる。 「私がオカマだなんてそんわけないじゃない!今まで何度も体を触って来たでしょ!」 「どうだかなー、よし、お前らこいつをひんむいてしまえっ!裸にしていいわけ 出来なくしてやるわーっ!」 にじりよる戦闘員、必死に自分の衣装を守ろうとするミルキーレディ。 困惑しクシャミ後の涙でメイクがグシャグシャのミルキーレディの顔のアップでカメラが止まり 『続く』の文字と共に今回使われたコショーのCMが始まった。 そしてCMが明ける前には視聴者はオナニー心を取り戻していた。 クシャミの語尾にオカマッが付いた時は何事かと思ったが、性別判定の名目で服を脱がす為の引き としての演出なのだと理解した。前回のラストでミルキーレディが全裸になると予告されていた事と 上手く繋がり、ミルキーオカマ疑惑は瞬く間に消え去った。 番組後半、いつもならここからは素顔の落葉ふみのインタビューなのだが前半からの続きが再開された。 視聴者達は股間を前半以上に激しくいじり続ける。ついにモロだしになるミルキーの秘部を見る為、 そしてちょっとだけ浮上したオカマ疑惑を否定する為に。 もし、もし本当にミルキーレディは女じゃなかったら…今までの熱狂は何だったというのだろう。 ミルキーは女、それは決まっている事だが確実に自分の目に焼きつけなければならないと テレビの前の皆は瞬き一つせず後半の展開に釘付けとなっていた。 『最終回の惨劇編に続く』 ミルキーレディSS『最終回の惨劇編』 「さあ、ミルキーレディ。その正体を見せてもらおうか。そうだな…まずは服が邪魔だな」 ビリィィィ! 幹部怪人エロチーンの両手が刃物に変形しミルキーレディの衣装切り裂く。 たちまち、ブラとパンティだけになってしまう。 「い、いやっ!」 体をよじって身を隠そうとするが残念ながら手足を拘束されている。 結果としてカメラには大きな胸がたゆんたゆんと揺れる姿が映される事となった。 「こ、これでわかったでしょう、私女よ~」 「さあ、どうだかなあ?触ってみない事には分からないだろう。オイッ、こいつのブラを外してやれ!」 「エロー!(戦闘員の掛け声)」 パチン…パチン 戦闘員が背中に回ってホックを外すとブラはストンと落ち、大きな胸がぶるるーんと揺れる。 「ふむ…左右の大きさの差も無く乳首も綺麗なピンク色だな。だが、いささかバランスが良すぎる」 エロチーンはそう言い、自らの股間に手を突っ込み一本の瓶を取り出す。 「本日の拷問グッズその2、姦崎家製造乳白色のメイク落とし~」 テーテ テーッテ テレレレー テッテ、とキレテツ大百科の発明品のテーマが流れる。 「や、やめなさい!ローションネタは先週アルパ焼肉のタレでやったじゃない! シチュエーション被ってるわよ!」 「今回はジャンルとしては擬似ぶっかけだから何の問題も無い、 それより番組の心配をしている場合かミルキーレディよ。今からお前のオッパイにこれを塗りたくるのだぞ」 「や、やめてぇ!それはやばい、本格的にヤバいからぁ!」 だが、ミルキーレディに拒否権は存在しないし助けも来るはずもない。 エロチーンの手のくぼみに溜まっていくメイク落としはミルキーレディの両胸全体にどんどん塗られて行く。 そして瓶の半分近くが塗りこまれた時、胸の上の方から肌色のカスがボロボロと落ち始めた。 「ククク、化けの皮がはがれ出したな」 胸の上を重点的に擦り続けるエロチーン。そこから垢の様なものがどんどん溢れだし、 ついに外見に大きな変化が現れた。肩のすぐ下胸との間にクッキリと継ぎ目が顔をだしたのである。 「やはり作りもののオッパイを張り付けていただけだったか。どうれ、これだけ接着面を削れば 簡単に取れるだろう」 両胸をぐわしとつかみ一気に引っ張る。バリバリヤメテとマジックテープが剥がれ、偽物の 巨乳が床に落ちまっ平な胸が露出された。 「ククク、まだわからんな。貧乳を隠していただけかもしれんし、本当に男かもしれない。 やはり…下も確認しなければな!」 ストン! 下着が降ろされると同時にバネのように股間から挟みこんでいたチンチンがビョーンと飛び出す― という事は無く、そこには無毛の割れ目があるだけだった。 「ううっ、ぐすっ、これでわかったでしょ。私は女よ。もうやめてぇ」 「いーや!こっちも胸と同じ様に特殊メイクでごまかしてるかもしれん! まずはじっくり観察させてもらおう」 エロチーンが股間に顔を寄せ、それと同時に下着すら失いモロだしの股間にカメラが寄り 前方・後方・下方向三視点からアップで映される。 「指を突っ込んで調べたアソコの具合は女そのものだが…これはおかしいな股間周囲に毛穴すら見当たらない。 おいっ、ここも特殊メイクで本来の肉体をカバーしているのだろう!」 「違うの、違うの!もうやめてぇオカマッ!」 メイク落とし瓶の中身が今度は股間に塗りこまれる。胸とは違いデリケートな部分かつ塗り込み過ぎると モッコリするが故にメイクは薄くしてあったのだろう。僅か数秒でメイクで作った境目の皮膚は落とされ ヘソから下に前張りのごとく継ぎ目が現れた。 「さあ、もう言い逃れは出来んぞ。後はこの偽マンコを引きはがせばその下からチンチンが出てくる。 お前の正体が世界中に知れ渡るなあ!」 「違うのっ!私貧乳で貧マンでテレビ映りが悪いから特殊メイクでごまかしていただけなのよ!」 「胸はともかく下についてはそんな言い訳が通用するかー!今すぐその窮屈そうな股間を解放して 本当の股間を露わにしてやろう…いや待てよ」 エロチーンはミルキーの股間をいじっていた手を引っ込め再び自分の股間をモゾモゾと探る。 「本日の拷問アイテムその3、バイアグラ・お代はプリン一個ー」 テーテ テーッテ テレレレー テッテ(byキテレツ) 「それをどうするの?」 「こんなの使い道は一つに決まってるだろう?」 元々最弱設定な上、手足を拘束され、全身揉みし抱かれてぐったり状態のミルキーレディの口に バイアグラをねじ込むのは容易い事だった。エロチーンはミルキーレディがバイアグラを飲み込んだのを 確認すると戦闘員を連れ彼女に背を向ける。 「では我々は一足先に帰って打ち上げ焼肉パーティといこうか」 「エロー!」 「ミルキーレディよ、あくまでも自分が女だと言うのなら番組終了までその股間を持たせる事だな」 「クッ・・・後数分カメラ回りっぱなしの間私を放置するの!?」 「後数分だと?お前は何を勘違いしている?」 指をパチンと鳴らすエロチーン。すると、エロチーン達が向かおうとする出入り口から大柄な男が 現れた。口に葉っぱを加えた大柄なシルエット、髪はツンツン頭で着ているのは赤茶色の胴着。 「オッス!オラ岩木悟空や!いっちょホームランやってみっか!」 「岩さん後は頼みます」 大男に頭を下げるエロチーン。ミルキーレディはその大男の事を知っていた。 彼こそは美装女戦士ミルキーレディの後番組、朝9時番組『ドカベンボール大甲子園・改』の主役 岩木悟空その人である。 「…ってドカベンボールはアニメじゃない!なんで特撮番組に出演できるのよ!!」 「今回はミルキーレディの世界に合わせて岩悟空実写版でお送りしているのだよ! 分かるかミルキーレディ…つまり今回は最終回1時間スペシャルだ!」 ミルキーレディの顔に絶望走る。つまり、ここから後30分以上この状態を耐えねばならないのである。 だが、その心配はある意味しなくても済む事になった。バイアグラの効果が既に現れ初めていたのだ。 それは突然ミルキーレディの全身に襲いかかる。 「うああああー!体が疼く!股間が痒いわぁ!」 手を縛られているミルキーレディは股をすり合わせ股間を鎮めようとする。 だが、それは逆効果。股間への血流はそれで止まるどころがますますその速度を速めていく。 その事によりミルキーレディの股間にも変化が現れだした。 内側からの圧力によりマジックテープで固定されていた偽物の性器がバリバリヤメテと音を立て 端から徐々に剥がれていく。 そこからの展開はあっという間だった、一度剥がれ始めた性器は最早ごまかす事など出来ず むしろ加速して捲れていく、そして…内側の圧力を抑えきれなくなったその時、ついに― 「だ、だめぇ!みないでぇ!!」 バリバリバリ!ビィーン! 股間に貼られた偽物の女性器が完全に剥がれ落ち、股下に貼り合わせ隠していたチンチンが勢いよく 飛び出す。それが3視点のカメラで何度もリピートされ最後は正面からのスローモーションで 完のテロップが浮かび堂々の完結となった。 ミルキーレディが男だったと判明したこの時点で世界中の生物・無生物はオナニーを停止し、 ただ茫然と画面を見つめていた。今までミルキーレディの視聴によって得て来た日曜日を 幸せに生きる為の活力がぷつりと途切れ、彼らはテレビを消す事もその場を離れる事も出来ずにいた。 それが更なる悲劇を生むとも知らずに。 【1時間スペシャルは大変でしたね】 「そうですね、最終回ですから何かおこるとは聞かされていましたけど。 私も1時間放送になると知らされたのはこの放送前日だったんですよ」 そうだ、まだ10分以上の放送時間を残している。 テレビでは落葉ふみへのインタビュータイムが始まっていた。 椅子に座りインタビューを受ける落葉ふみはいつもと全く同じ、ついさっき チンチン露出したヒロインと同一人物とは思えない落ち着きを持っていた。 【番組ではミルキーレディはマジックテープで偽物の性器を張り付けてたオカマというオチでしたが】 「私は違いますよ~、あれはあくまでもフィクションですっ! あんな手間かかる特殊メイクなんて私はしてないですよっ」 【では今回のサービスは…やはり】 「はい、落葉ふみはミルキーレディとは違うんだって事の証明の為に ここで全部ぬいじゃいます」 人々はオナニーを再開した。 ミルキーレディという偶像は脆くも崩れ去ったが!落葉ふみは健在だ! 我等に未だ希望あり! そう、落葉ふみは女性という事にすがるしか無かった。故にこんな簡単な罠に皆は 自分からダイブしていったのだ。 「私、本当は色々と無理してたんですよ。この胸だってミルキーレディ役は巨乳じゃないとなって 監督に言われて、背中の肉寄せてヌーブラつけてごまかしてたんです。 ホラ、本当はこんなにちいさいオッパイなんですよ」 (大丈夫だ問題無い!オカマだった事に比べれば貧乳なんて!) 「足だってカメラ映りでごまかしてたけど結構筋肉質で太いんですよ。 お腹だってウェストニッパーを外すとこんなに膨らんでるし…」 (だ、大丈夫だ問題無い!ちょっとぽっちゃりでもこれだけ美人なら!) 「でも、股間はもっと大変だったんですよ。ちょっと興奮するとすぐに膨らみそうになるんです。 うふふっ、なんせ下着と取ると…下にこんなのがあるんですから」 (だだだだだっだいじょうぶだdっだだだだ、いやだいじょうぶじゃないだいじょうぶぶぶぶぶう) 「あー、暑い。もう全部脱いでいいですよね?え?あ、ハイこのマスク良く出来てるでしょ。 これを取るのがけっこう大変で…、あーきつかった。というわけでおいちゃんが落葉ふみの正体でしたー。 んじゃなー今まであんがとなー」 カメラが引き、ゴムマスクを剥がし完全に男の声と顔で手を振る落葉ふみを演じていた オッサンの全身像で画面が止まりデカデカと完の文字。 バキンという音が世界に響く。ここに来てついに、あらゆる存在の心が同時に折れたのだった。 「オゲエエエエエエエエーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」 この日は後にリバース・デイと呼ばれる事になる。 世界の全存在は今まで騙されていた己を恥じながら苦しみぬいた。 だが、しばらくすると人々は皆落ちつきを取り戻し社会復帰した。 世界そのものがこのあまりの事態に対してミルキーレディという存在を否定し忘却したのだ。 そう、『ミルキーレディなんてなかった』とする事で辛うじて世界は存続した。 無論、これだけ文化に影響を与えたミルキーレディを完全に消す事は不可能であり、 番組制作スタッフはいずこへと消えたが、ミルキーレディこと落葉ふみ役のスタントマンだけは この世界に残っていた。 結果、妥協点として『ミルキーレディはタチの悪い女装ヒロインドッキリ番組』という程度の 認識の弱体化に落ちついた。日本内だけで多少のブームを得た特撮、それが世界による精一杯の補正だった。 その後、多くの人を騙し苦しめたスタントマンは魔人学園に行く事となり、 かつて世界を危機に陥れた最終回は彼が敵として認識したグループに対してゲロを吐かせる程度に落ち着いた。 おしまい ■無限遠かなたプロモーションSS■ 『無限遠 かなた(むげんえんかなた) 様 急で申し訳ありませんが、今晩ぼくと切り結びませんか。 24 00に武道館でお待ちします。』 無限遠かなた は歓喜した。 この学園に入学して3ヶ月、こんな出来事ははじめてだったのだ。 文体こそ柔らかいものの、彼女の下駄箱に入っていたそれは紛れもない「果たし状」であった。 「差出人の名前が無い… もしかすると大勢の魔人さんたちが徒党を組んで待ち伏せしてくれるのかもしれない」と想像して彼女はますます興奮した。 彼女こと無限遠かなた は命がけの闘争を求めてこの学園に入学した一般人だ。 とある理由から彼女は「強さ」を渇望し、それを実現する手段として絶え間ない闘争の中に身を投じることを選んだ。 「血みどろの毎日を 一瞬たりとも気の抜けない充実(さつばつ)とした学園生活を」 しかし彼女の望みは入学と同時に裏切られることとなる。 希望崎学園は平和だったのだ。 数ヶ月前まで上級生と下級生の抗争により戦場と化していた学園は、下級生陣営の完全勝利により平定されてしまったのだ。 失意の中、それでも彼女は闘争を掴むために最善を尽くした。 まずは学内一の武闘派集団と噂される生徒会に入会し、対立集団である番長グループを煽った。 「ばか番長! うすのろ番長! 悔しかったらわたしと勝負しろ!」 と彼女なりに必死に頑張って毎日挑発を繰り返したのだが、生来の品の良さが悪く働き、番長グループのメンバーがその下手くそな挑発に乗ることはなかった。 それどころか、毎日授業前と授業後、昼休みと放課後になると律儀に現れて「ばーかばーか!」と言って去っていく かなた に、番長グループの何人かは親しみを覚えるようになった。 通い始めて一ヶ月も経った頃には、やって来た かなた にお菓子を与えたり、お茶を出したりする者もちらほらと現れるようになる。 ここに達して鈍感な かなた も「わたし バカにされてるかも!?」と気付き、番長グループ挑発を諦め、訪問を辞めたのであった。 次に彼女は方針を変え、もっとダイレクトな手段をとった。 それは目ぼしい魔人生徒の下駄箱に果たし状を入れるというものであった。 『今日の放課後私と真剣に戦っていただけませんか? 正面玄関横の桜の木の下で待ってます。 一年一組 無限遠かなた』 と達筆な墨字で書かれた書状を毎日違う下駄箱に投じ、全校生徒が下校し終えるまで指定した木の下で今か今かと待ち続けた。 しかし、一ヶ月続けても彼女の対戦相手が現れることはなかった。 これは彼女の身を案じた番長グループの有志達が、下駄箱の主が果たし状を目にする前にそれを回収していたからなのだが、そんなことを彼女が知る由もない。 こうして彼女の意図とは別に彼女のファンは増えていった。 桜の木の下で来る日も来る日もモノ欲しそうな表情を浮かべ佇んでいる美少女の姿は、事情を知らない多くの一般生徒を惹き付けたのだ。 最初番長グループの数名だけで構成されていたその派閥は、一般生徒を巻き込み大所帯となり、現在では非公式ファンサイトが立ち上げられるほどの盛況ぶりである。 その非公式ファンサイト「KANATA∞」のTOPページに、ある呼びかけが掲載された。 『【緊急連絡】 本日我らが かなたん に決闘が申し込まれました 場所は校舎東の武道館 時間は24時 あとは・・・わかるな?』 ■ 23:30 入学してから3ヶ月間ずっと恋焦がれてきた真剣勝負に際し昂りを抑えられず、無限遠かなたは予定対戦時刻の30分前に道場についてしまっていた。 背中に家紋、右袖に流派無限と刺繍された試合用の道着袴を身に纏い、腰には先代から受け継いだ二本の継承刀が携えられている。 眉の上で短く切りそろえられた前髪を2、3度手櫛で梳かしてから、意を決して彼女は道場の扉に手をかけた。 「失礼します!」 開け放った扉の中から異常な熱気が流れ出す。 この熱気が人の熱によるものだと彼女が理解するまでそれほど時間はかからなかった。 道場の壁に沿って20名ほどの人間が横たわっていたのだ。 彼らは皆揃って気を失っているようであった。 その中には番長グループでも指折りの戦闘力を持った魔人や かなた が目を付け果たし状を出した屈強な魔人生徒の姿もあった。 そんな異質な雰囲気につつまれた道場の中心で、静と目を閉じ黙想に勤しむ一人の少年がいた。 「…これは……一体?」 「ぼくの方が知りたいですよ」 かなた の問いかけに少年は笑いながら答えた。 「ぼくがあなたを待っていたら、急に大勢の人が押し寄せてきたんです 『『かなたんに何さらすんじゃワレ!』』 『『しばくぞガキャ!』』ってね だから準備運動がわりに軽くあしらっておきました」 そう楽しげに言い終わってから少年はゆるりと目を開けた。 その優しげな瞳を見た かなた は鏡を見ているような不思議な感覚に陥った。 そしてその感覚は次の少年の言葉で正体を表わすことになる。 「はじめまして 叔母さん ぼくは無限遠ラプラス 無限遠はるかの息子です」 予測していなかった「無限遠はるか」というワードに かなた は驚愕した。 無限遠はるか は3年前に失踪した実の姉の名前であったのだ。 かなたが一心不乱に強さを求めるのは、失踪した姉と再び出会いたいがためであった。 圧倒的な強さを持っていた姉はるかは3年前のある日、師である父を倒し失踪してしまった。 「この道場で学ぶことが無くなったと感じて姉は消えたに違いない 私が強くなればきっと姉は私と戦うために戻ってきてくれるはず」と考えた彼女はひたすらに強さを求め行動を起こすようになったのだ。 また、かなたは姉のことを溺愛しており、それも彼女の決意をより固くした原因であった。 一瞬にして湧き上がった様々な疑問と感情にかき乱され、かなたは口をパクパクとさせた。 そんな様子を見かねた無限遠ラプラスは助け舟を出す。 「まずは…そうですね 『『わたしとみっつしか違わないお姉ちゃんにこんな大きな子供がいるわけない』』…でしょうか?」 少し考えてからコクコクと頷く かなた。 「信じて貰えないかもしれませんが、ぼくの母は強くなり過ぎたせいでこの世界から外れてしまったんです こちらの世界の時間軸で約2年前の出来事です それから活動領域を世界と世界の間に移した母はいろいろあってぼくを身ごもりました その空間の時間軸で約12年前の出来事です」 この説明を聞いた かなた は難しい顔をしながら首を傾げた。 自分の説明が理解されなかったことを察したラプラスはくすっと笑って言った。 「面倒な説明はやめておきましょう 『ぼくを殺せば姉に会える』 これでどうでしょうか?」 その言葉を聞いた瞬間 かなた の目の色が変わる。 一瞬で抜刀し、長刀「壱」を頭上に、短刀「零」を胴の前に構えた。 王道的なその二刀の構えは別名「火の位(くらい)」と呼ばれる攻撃に重きを置いた構えだ。 その切り替えの速さに嬉しそうな表情浮かべながらラプラスは果物ナイフほどの極端に短い刀を引き抜き、胴のやや下で切っ先を地面に向けて構えた。 一般的に平正眼(ひらせいがん)と呼ばれるその防御主体の構えは、かなたの姉はるかが得意としていた構えであった。 「おねがいします!」 「おねがいします」 挨拶を交わした二人の間の空間が剣気でぐにゃりと歪む 先程までの物腰柔らかな少年と気の弱そうな少女は最早その場に存在していない。 そこに存在するのは目の前の敵を殺す以外の機能を持たない2体の殺人人形のみ。 じわりじわりと間合いを詰める両者であったが、先に動いたのは かなた であった。 長刀の利点である射程を生かし遠間から飛びかかると同時にラプラスの頭部を狙って長刀を振り下ろしたのだ。 恐るべき跳躍力と剣捌きから繰り出されたその一手目は、常人ならば可視できないほどの猛烈神速の打ち込みであった。 しかしそれを最小の体捌きのみでかわすラプラス、敵もまた化け物。 お互いの体が密着しそうな超近距離で、かなたの奥義が発動する。 ―――――無限攻式「壱」 かなた唯一にして最強の奥義は二刀による連続攻撃である。 一手目の打ち込みによって生じる敵の隙を見極め、それに対し最も適切な二手目を打ち込み命を狩りとるというのがその奥義の概要だ。 一見誰にでもできそうなこの技が彼女固有の奥義たる所以は、一手目と二手目の間隔の短さにある。 ほぼ同時に放たれるそれは不可避といっても過言ではない代物なのだ。 かなたは長い鍛錬の末に断片的だが見切りに通じる技術を習得し、一手目を放った瞬間に敵の視線・表情・気配・重心・筋肉の強張り、その他もろもろの反応から次にとるであろう回避・防御行動を予測できる域に達したのだ。 それこそが奥義無限攻式「壱」の根幹である。 一手目が回避される以前にかなたは二手目を繰り出していた。 かなたが一手目を放った瞬間ラプラスの視線は長刀に向き、軸足の右半分が強張り、短刀を握る手が僅かに右へ動き、切っ先が少し上を向いた。 ここから かなたは左前方への体捌きによる回避行動と短刀による突きの反撃を予測して、それに対する二手目を放ったのだ。 かなたが放った二手目は低い軌道で腹部を狙ってくるラプラスの短刀を長刀「壱」でいなしつつ、短刀「零」の初期位置から最短経路でたどり着ける急所である腹部を刺すというものであった。 そうして実際かなたの読み通り、ラプラスは左前方に向かい体捌きによる回避行動を行った。 その刹那後、金属と金属が激しくぶつかる音がした。 ぶつかったのはラプラスの短刀とかなたの短刀「零」であった。 ラプラスの腹部を貫き抉らんと繰り出された必殺の二手目は、虚無を突いて伸びて来たラプラスの短刀によって防がれたのだ。 ほんの少し遅れてラプラスの短刀を防ぐべく軌道を変えた長刀「壱」が虚しく空を切った。 最大奥義を破られたかなたに動揺が走る。 一旦飛び退き体制をたて直そうと重心を後ろに置いたかなたの上半身にラプラスが飛びつく。 同時にラプラスは自らの短刀を捨て、かなたの両手首を掴んだ。 そうしてバランスを崩したかなたは仰向けに倒れこんだ。 胴体の上に跨り、ギリギリとかなたの手首を締め付けながら床に押し付けるラプラス。 体躯からは想像もつかない膂力が彼女の手首を締め上げる。 「ぐっ…あっ……!」 足をばたつかせ、体をねじり、出せる力を全て出し抵抗を試みる彼女であったが、規格外の力と痛みに屈し、ついには命とも言える二刀を手放してしまった。 羽を捥がれた鳥はそこで抵抗を諦めた。 敗北を認め、自らの死に瀕し、剣士から気弱な少女に戻った無限遠かなたはボロボロと涙を流した。 「…最期の言葉が『『おねえちゃん、わたし弱くてゴメンね』』ですか… 本当にあなたは母を慕っているのですね」 ラプラスが悲しげに呟く。 「あまり気を落とさないで下さい 先程の無限攻式『壱』は見事でしたよ 僕と母の攻式『壱』なんて いつもより力を入れて振り抜くだけですからね」 自虐気味に言ったラプラスの言葉に反応して、かなたは先程のことを回想する。 「『『…なぜあの時わたしの読みはハズレたの? 確かにこの子の切っ先と体は水月を刺すと言っていたのに』』ですね それはですね… 『『ッ! この子まさか! わたしの思考を!』』 はい その通りです」 ―――――無限守式『零』 読心による後の先の奪取。 「申し訳ないですがすべて筒抜けでした 長刀による打ち込みが餌であることはわかっていたので 一手目を避けたあと直前まで反撃を匂わせてから防御しました それだけです 『『そんな反則…』』ですか いえいえ あなたの『壱』もほぼそのレベルの強力な奥義ですよ 並みの読心能力者では読みとった思考を行動に反映させる前に絶命してしまいます その方向性で磨いていけば近いうちに攻式『零』に辿りつけるでしょう」 一通りの感想を言い終えたラプラスはニッコリと微笑み、かなたの頬に舌を這わせ涙を舐めとった。 そしてその後に 「泣かないで下さい 今回はダメでしたが あなたがぼくを殺せるくらいに成長したらまた迎えに来ます 母もぼくもあなたと一緒の時を過ごしたいと思っていますので 頑張って強くなって下さいね」 と付け加えた。 そしてかなたの意識はそこで途切れた。 ■ 次にかなたが目を覚ましたとき、彼女は生徒会専用の医務室の中にいた。 意識が戻ると同時に飛び起きて周囲を警戒するかなたを見て、生徒会長の灰色熊(すてふぁにー)が優しく声をかける。 「おはよう 具合はどうかしら?」 だ、大丈夫です、と慌てて答え状況を把握し弛緩した彼女は、自らの両手首に鈍い痛みを感じた。 そこには小さな手形状に赤黒いアザがあったという。 この数ヶ月後、彼女は決心も新たにさらなる強さを求めて番長グループとの抗争に身を投じることとなる。
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218 :名無し草:2011/05/29(日) 13 30 20.97 それは、男がまだ記憶ある『どこかの誰かだった』時の話。 空は葡萄色に染まり、もうすぐ陽が沈もうとしていた。 もうすぐ秋が終わるという季節、うすら寒い裏路地には、二人の人間しかいない。 一人は長身で筋肉質の男、一人は年齢も性別も判別し難い子供。 服装も奇抜で、前者はボロ一枚、後者は目立つカラフルな服装。 共通しているのは、黒い髪と黒い瞳のみか。 木枯らしを身に受けながら、男は焚火の向かい側にいる子供に声をかけた。 「なあ、そんなにしょげるなよお。また次があるさ」 子供は男の言葉に顔を上げて、視線を男に向ける。 まるで鯖のような目だ。どこか男を訝しんでいるようにも見えなくもない。 男の足首についている鎖のせいだろう。男はどうみても奴隷上がりか犯罪者のそれだった。 「おじさん、誰?」 「俺かい。アンタのファンだよ」 「ワタシのファン?冗談はヨシコちゃんだよおじさん」 「何なら、アンタの詰まんないギャグ、全部暗唱してやろうか?」 男の言葉に嘘はなかった。男は毎日子供の芸を眺める、唯一の常連客のようなものだった。 勿論、先程まで、子供がつまらない芸を見せて観客に野次を飛ばされる姿も見ていた。 子供は男から直ぐに視線を逸らすと、ボソリと呟くように愚痴り出した。 「みんなつまんないって。才能ないから止めちまえってさ。おじさんだって見てたんでしょう?」 「で、皆に止めろって言われたから止めちまうのか?」 真面目な顔で諭す男に、子供は耳を赤くする。反論しようとはしない。 その様子を見て男はほくそ笑む。浅黒い肌とは正反対の白い歯が見えた。 219 :名無し草:2011/05/29(日) 13 32 23.86 「夢を早々に諦めなさんな。まだ若いってのに」 足元に落ちている石を拾ってお手玉を始める男。 それでもまだ意気消沈する子供に、男はつまらなそうに言った。 「悔しかったら、俺をもっと笑顔にしてくれよ。それとも、そんな実力もないのかい?」 それを聞いた子供は、膨れっ面で男を睨めつける。 それを見た男が可笑しそうに笑うのを横目に、子供はふと男に問いかけた。 「おじさんにも叶えたい夢ってあるの?」 「おお、あるともさ!それとオジサンじゃなくておにいさんだ」 ポォン、と一際高く跳ぶ石。それは重力に従い、男の大きな掌に落ちる。 子供が眼差しを向ける中、力強く握って手を開く。 すると、握った筈の石の代わりに橙色の果物――蜜柑が現れた。 「俺はな、奇術師になりたいんだ」 「奇術師?」 「そうさ!世界を股に掛けるトリックスター!全ての人間に俺を注目させるんだ!」 お手玉代わりの石を全て放り出せば、それらは全てカラフルなガラスへと変貌する。 男と子供には一切当たることなく、焚火の中に落ちては輝き踊る。 種幻想的な光景を前にただ息を飲む子供に、男は微笑んだ。 「今はまだ只のなんちゃって手品師だけどよ。何時の日か、ビッグになってみせるんだ」 自分の夢を語る男の目はあどけない少年のように、ガラスよりも純粋に輝いていた。 その横顔を見た子供は、不意に目を伏せると、パッと顔を上げて男を見上げる。 220 :名無し草:2011/05/29(日) 13 35 33.13 「なりたい!!」 「な、何がだ?」 先程の死んだような空気から打って変わって、流石の男も後ずさる。 子供は、夢を語った男よりももっと輝いた笑顔で、こう宣言した。 「ワタシも、トリックスターになりたい!!」 子供の言葉に、男は面食らったように目をパチクリさせる。 そして数瞬の沈黙の後、男は豪快に、愉快そうに笑い出した。 「ワッハッハッハ!その年でトリックスターか!」 「わ、笑わないでよ!ワタシもうおじさんとコンビ組むって決めたんだから!」 「ククッ…すまん。面白そうじゃないか」 隠しきれない笑いを漏らしながら、子供に目配せした。 「俺はトール(tall)。よろしくな」 「うん!ワタシは――――…………」 221 :名無し草:2011/05/29(日) 13 36 11.00 ――――――― 男が目を覚ますと、すっかり夜になっていた。 誰かの足が見えたので見上げれば、仮面をつけた長身の男が仁王立ちしている。 「何て格好で寝てるんですか貴方は……」 布一枚の服装を、呆れ声の仮面に指摘された。 男はボリボリ頭を掻くと、見られたくない物を見られたような顔をした。 「どんな格好で寝ようと俺の勝手だろ。何の用だ?」 「上からお呼びです、恐らく説教でしょう。身仕度して下さい」 用件を簡潔に伝え、踵を返して去っていまあいいや、と頭の隅に追いやった。どうせ下らない事だ。 男にはもう、記憶はない。彼にとって、過去はとうに消えた夢と幻――――……。
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第一回放送まで 第二回放送まで 第三回放送まで 第四回放送まで 第五回放送まで 第四回放送までの本編SS 【夜】--18 00~20 00 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 166 黒交じりて、禍津は眠る ◆dKv6nbYMB. F-3 足立透、黒 167 Over the Justice ◆MoMtB45b5k D-6/駅員室 エスデス、島村卯月 168 Look at me ◆dKv6nbYMB. F-7 美樹さやか 169 僕たちの行方 ◆BLovELiVE. G-6/音乃木坂学院付近,G-6/音乃木坂学院 高坂穂乃果、白井黒子、初春飾利、エンブリヲ、小泉花陽、ヒルダ 170 もう一度名前を呼んで ◆BEQBTq4Ltk F-4,B-4 セリム・ブラッドレイ、佐倉杏子、エドワード・エルリック、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、DIO、ウェイブ 171 地獄の門は開かれたThe ETERNAL SOLDIERS ◆dKv6nbYMB. D-6 ロイ・マスタング、本田未央、エスデス、島村卯月 172 『男らしく』でいこう ◆uuM9Au7XcM F-6 タツミ、鳴上悠、銀 173 電子の海 ◆BEQBTq4Ltk G-6/音乃木坂学院 高坂穂乃果、初春飾利、エンブリヲ、エンヴィー 176 小休止 ◆dKv6nbYMB. F-2 アカメ、泉新一、雪ノ下雪乃 【夜中】--20 00~22 00 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 174 絶望を斬る熱いだけじゃ生き残れない ◆MoMtB45b5k B-4,D-4,E-4/上空,B-6/DIOの館 エドワード・エルリック、佐倉杏子、セリム・ブラッドレイ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、DIO、ウェイブ、田村玲子、キング・ブラッドレイ、御坂美琴、後藤 175 激情の赤い焔StarLight Stageホログラム ◆BEQBTq4Ltk D-6,D-7 ロイ・マスタング、エスデス、本田未央、島村卯月 177 その血の記憶 ◆dKv6nbYMB. B-8/発電所・宿直室 後藤 178 掴みかけた糸口 ◆BEQBTq4Ltk B-3,D-4 エドワード・エルリック、佐倉杏子、ウェイブ、田村玲子 179 WILD CHALLENGER(前編)WILD CHALLENGER(後編) ◆dKv6nbYMB. D-4/イェーガーズ本部,D-6,E-5,D-6/崖 キング・ブラッドレイ、御坂美琴、魏志軍、ヒースクリフ(茅場晶彦)、エスデス 180 望まれないもの(前編)望まれないもの(後編) ◆MoMtB45b5k E-2/橋上 狡噛慎也、タスク、槙島聖護、アカメ、泉新一、雪ノ下雪乃 181 白交じりて、禍津は目覚める ◆ENH3iGRX0Y F-4/上空、F-4 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、黒、足立透 183 息もできないほど責めたてる現実に ◆dKv6nbYMB. D-2/コンサートホール アカメ、泉新一、雪ノ下雪乃、タスク 【真夜中】--22 00~00 00 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 182 魂の拠り所(前編)魂の拠り所(中編)魂の拠り所(後編) ◆BEQBTq4Ltk G-6/音乃木坂学院,F-4,F-4(南),F-5 タツミ、鳴上悠、銀、美樹さやか、高坂穂乃果、初春飾利、エンブリヲ、エンヴィー、白井黒子、小泉花陽、ヒルダ、エドワード・エルリック、御坂美琴、エスデス 184 この情熱、この衝動は、自分を壊して火がつきそうさ ◆dKv6nbYMB. H-4(南部),H-4 足立透、魏志軍 185 踏切坂 ◆BEQBTq4Ltk B-8/発電所前 後藤 186 その手で守ったものは(前編)その手で守ったものは(中編)その手で守ったものは(後編) ◆ENH3iGRX0Y F-6/,F-5 御坂美琴、ヒースクリフ(茅場晶彦)、島村卯月、本田未央、小泉花陽、鳴上悠、銀、高坂穂乃果、エンブリヲ、黒、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 187 Anima mala ◆dKv6nbYMB. B-3/市庁舎 ウェイブ、佐倉杏子、田村玲子 【第四回放送】--00 00 話数 タイトル 作者 位置 登場人物 188 第四回放送 ◆dKv6nbYMB. ??? 広川剛志、アンバー、フラスコの中の小人 【第五回放送までの本編SS】
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561 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 20 40 17 ID rzMuD1jM 寮の$貧の部屋に銀行強盗犯が転がり込んできた! 拳銃を突きつけて動くなという犯人、その横には一億円の入ったバックが! どうする $貧! 562 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 20 56 50 ID twM33XpL 同室の辻談 辻「ボク見ました。$貧先輩が野獣のような目で強盗に襲いかかるのを…」 社長談 社長「普段からあれくらいやってくれれば…」 テレビリポーター 「強盗から金の入ったバッグを奪った容疑者は現在警察を蹴散らしながら 首都圏を逃走中…今入ったニュースによると政府は自衛隊の出動を要請したとのこと!」 563 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 20 59 38 ID XQcPxhcp 金が絡んだ$貧は強かった!! 銀行強盗ごとき相手にならず、鞄を見て悦る$貧。 しかし騒ぎを聞き付けた他のレスラーたちに見つかってしまう・・・さぁどうする$貧!? 1、強盗を捕えお手柄となるが、鞄に未練タラタラ 2、無謀にも他のレスラーたちにも戦いを挑む!!実家、つまり金のために!! 妄想が止まらなかった。はんせいはしている。 564 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 21 39 41 ID HmArau6w 563 $貧「……皆さんに教えてあげます。ワタシの本当の力」 パンサ「ふっ、這い蹲りなさい小娘!!」 $貧「身体はバイトで出来ている」 パンサ「……?」 $貧「血潮は質素でココロは錦」 パンサ「……な、なに!? 景色が歪んで……!?」 $貧「幾度のバイトを乗り越えて無職。ただ一度の欠勤もなく、ただ一度の正社員採用もない。 アルバイトはここに一人なれないカウンターでレジを打つ。 ならば、我が生涯に富は無く。この身体は……永遠の金欠で出来ていたッ……!」 パンサ「なっ!? 何!? 景色が……南国風に!?」 $貧「……無限の海豚天国……(アンリミテッド・$貧ヘヴン)」 パンサ「……あなた、一体何者!?」 $貧「……ただの……貧乏人です。 ――さ、行きますよ。おひねりの備えは十分ですか?」 $貧「ハイッ! わっか潜りです!!」 選手達「お、おおおーーー!?」 $貧「おひねり! おひねりをください!!」 なんかスマン 565 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 22 50 39 ID ahUTepb8 2を選択してみる 真田「$貧さん!やめるッスよ!!」 八島「オメー、そんな事してどうなるか分かってんのか!!」 霧島「$貧!貴様にはもう後は無い!無駄な抵抗は止めて大人しく鞄を渡せ!」 $貧「・・・・・ふっ」 瓦礫の上に立ち、静かに瞑想していた$貧の口元が微かに動く 八島「テメェ!何がおかしいんだぁ!!」 藤島「・・・もう・・我慢出来ません!悪は倒します!!」 橘「私もいっくよぉー!$貧には悪いけど、悪は倒すっ!」 $貧が仁王立ちでたたずむ瓦礫の山に向かって走り出す二人 50メートル、30メートル、20メートル・・・ 一気に間合いを詰め、$貧に急接近する 静かに瞑想を止め、空を仰ぐ$貧 二人「っ!!!!!」 突然《何か》に足を掴まれ盛大にバランスを崩し倒れ込む二人。辺りが煙に包まれる 八島「オ、オメーら!何やってんだよ!!」 瓦礫の山から這い上がる不気味な二つの影 真田「千春さんっ!千秋さんっ!」 名前を呼ばれギロリと真田を睨んだ後、倒れている橘と藤島の顔面に向け 思い切り足を擦り付け、首を切るジェスチャーをする二人 八島「そうか・・・、裏切ったのか。なら落とし前つけてもらうぜ」 いつもとは違い、神妙な顔付きで二人に向け指を指す八島 不敵な笑みを浮かべながら、橘と藤島の顔を足で擦り付ける 二人に向かって静かに八島が歩き出した瞬間 後方からもの凄いスピードで迫る影が一つ。ライラだ 567 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 23 22 47 ID rf7WeOCq 565 ワロスwwww だが・・・藤島じゃなくて藤原・・・だよな? 568 名前:565の続き[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 23 41 37 ID ahUTepb8 八島が気配に気づき、ハッと振り向くも全てが遅かった ニヤリと笑ったライラの膝が、無情にも八島の顔面に突き刺さる あまりの衝撃に、白目を剥き大量の鼻血を散らしながらその場に崩れ落ちた 顔に血を受け、瞳孔を目一杯開き、口を大きく開けて奇声を上げるライラ 凍り付くレスラー達。霧島の手からメガホンが落ちた $貧「ライラ、千春千秋、ん?山本!山本はいないのか?!」 その時ズドンッ、と地面を力強く踏みしめ、グリ山本さんが姿を表した 真田「え?!ちょ、皆さん!アレを見るッス!」 真田が指差すその先には、グリ山本さんの太い腕に挟まれ気絶し ボロボロのジャージを着た保科がぐったりと腕に抱かれていた 千春「山本!そいつぁ人質なんだ、あんま痛めつけんなよ」 千春と千秋がニヤニヤしながら$貧の方へ歩き出す ライラも富沢の頭を踏み台に、$貧の方へと空を飛ぶ 瓦礫の山で$貧を睨みつけるレスラー達を見て $貧「もう・・・私・・戻れないんだよ・・・」 小声でそう言うと、強烈な掌抵で崩れ掛けたビルを倒すグリ山本さん 凄まじい衝撃と土煙を上げて崩れ落ちるビル 土煙が消えた頃には、もはや$貧達の姿はなかった 569 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/10(火) 23 54 00 ID 5A9TLuv5 事件と聞いたらあの御方が黙ってはおるまい・・・ 辻「オバチャン!市ヶ谷のオバチャァァァン!!」 市ヶ谷「このジャリガール!!今度という今度は近くて遠い国の核実験場の人柱にしてさしあげましょうか!!!」 辻「違うよオバチャン!事件だよ、事件!!$貧さんが1億円入りバックを持って逃走してるんだって!!」 市ヶ谷「ふぅ・・・・たった1億ぽっちで・・・つまらない事件ですわねぇ・・・」 辻「そんな事いわないでさぁ・・・美人名探偵市ヶ谷麗華の活躍を期待してる人だっているんだからさぁ・・・・・・・ほんのちょっとは(ボソリ)」 市ヶ谷「オーホホホ!まぁ愚かな庶民の皆さんの生きる糧となるなら・・・いたしかたありませんわね。 ジャリガール!直ちにブリュンヒルデ発進!コソ泥を追い詰めますわよ!!」 $貧「・・・・・・」 市ヶ谷「もう諦めたらよくって?そんなハシタ金で人生ボウにふる気ですの?」 辻「$貧のオネエチャン、もうやめてよ。」 $貧「・・・・・・貴方達に何がわかるんです!私だって好きで貧乏に生まれたんじゃ・・・」 市ヶ谷「・・・・あ~らぁ私だって好きで大金持ちに生まれたんじゃなくってよ!」 辻「オ、オバチャン!?火に油注いでどうすの!!」 市ヶ谷「お黙り・毛黙り・水溜り!!貧乏人なら貧乏人らしく!生き恥をさらしなさい!!ホラ!!」 ふいに10円玉を放り投げる市ヶ谷。 $貧「!!!???なんてもったいないことするんです!!」 とっさに条件反射で10円玉に飛びつく$貧。 市ヶ谷「ジャリガール!!今ですわよ!!」 市ヶ谷の掛け声とともにダッシュでバックに飛びつく辻。 $貧「アァァァ!!!私ったら・・・貧乏が憎い・・・・orz」 市ヶ谷「・・・・・罪を憎んで人も憎んで・・・これに反省して私に仕えなさい・・・そう時給は25円からスタートですわよ。」 $貧「・・・・・あのぉ・・・それならコンビニでレジ打ってたほうが・・・」 市ヶ谷「お黙り!!社会保険控除もなし、雇用保険もなしのトッパライ会計をしてさしあげようという私の 気仙沼より寛大な心をどうお思いなの?己の罪を償うまでこの美人名探偵市ヶ谷麗華がその身を預かりますわ!」 辻「・・・・・オバチャン・・・今日のオバチャン、ちょっとだけカッコイイよ。」 夕日がいつも以上に目にしみる$貧だった。 570 名前:568の続き ラスト[sage] 投稿日:2006/10/11(水) 00 06 40 ID WxMR+Sbq 大量の瓦礫の中、呆然と取り残される一同 真田「くっ、取り逃がしたッス!自分悔しいッス!」 泣きながら瓦礫のコンクリートに何度も拳を当てる真田 八島「私も・・・悔しいよ。みんなダチだと・・思ってたのに」 両目から溢れだした涙が血と混じり合い地面に落ちる 藤原「それにしても・・・一体どこに行ったんでしょうか・・」 その時、爆音と共に二人の男女を乗せた一台のバイクが飛び込んで来た 一人は胸元を開けた黒いバイクスーツに身を包んでいる もう一人は冴えないジャージ姿。南と社長である南「目的地なら分かってるわ」 霧島「本当か!?それはどこだ!?」 南「それは・・・」 社長「佐賀だ」
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298 名前:レッスルスーパースター列伝[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 15 48 01 ID 1BMhn4Ls 「涙のしょっぱい味つけでパンを食った人間でなければ本当の人生に対するファイトはわかない!」 といわれるが、まさしく無名時代のドルフィン早瀬はパンと牛乳だけ。 よくてハンバーガーばかり食べていた。 ある日、いつものようにトレーニングに励むドルフィン。 $貧「ジューシーペアみたいにデラックスな生活をしたいなぁ…」 その視線の先には優雅に食事をとっているマッキーとラッキー。 ラッキー「このカレーはちょっと多すぎるわね。これから試合なんだから満腹にしちゃいけないし、半分残しましょう」 マッキー「こんな上等なカレーもったいないぜ?腹空かせてる新人達にあげたらいいんじゃないか?」 $貧「(わ、わたしに声をかけて~!)」 ラッキー「いいえそれはダメよ。彼女達は自分の努力と腕でカレーを食べられる身分にならないとね。これはペットにあげましょう」 そう言って「ヒューッ!」と口笛を吹くラッキー。 祐希子「ワンワン!」 ラッキー「さあ、たんとお食べ」 祐希子「ガツガツガツガツ!」 $貧「(そ、そんな~…)」 思わずガックリきてブリッジを崩してしまうドルフィン。 越後コーチ「このドジ野郎!そんなたるんだブリッジがあるか!(ドカッ)」 $貧「グェッ」 $貧「今にみてなさい。きっと……マイカーで試合場を往復しCoCo壱で1500gカレーが注文できるような一流レスラーになってやるんだから!」 ギャルゲ板のネタ見て思わず書いてしまった。今は反省している。
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44 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/11/13(月) 21 56 44 ID Kb2z3YnW 龍子「あ!?あのリムジンは!?」 市ケ谷「早瀬様だわ!」 ローズ「美しく、優しく、ナイスバディで大富豪な早瀬葵様よ!」 貧「――止めて」 キキッと愚民達の前でリムジンを止めます。 ドアがゆっくりと開けられると、そこにはみすぼらしい服を着た哀れな愚民達が施しを期待して群がっています。 うっとおしいくらい大きい胸をぶるんと揺らして私が表へ出ると、一斉に早瀬様コールが辺りを包みました。 仕方がないから手をあげて答えてあげます。 市ケ谷「早瀬様!今月は借金だらけで貢ぎ物が買えませんでした…おゆるしください!」 殴りかかろうとするグリ山さんを制し、私は市ケ谷を見下ろし 貧「この百ドルフィンで秋刀魚でも買いなさい」 そう言いながら百ドルフィンを渡すと、市ケ谷は涙を流し私に感謝しました。 龍子「早瀬様。昨日二十一人目の子供を孕んでしまいました。ですが栄養が行き渡らない食生活で、流産してしまいそうなんですョョョ…」 さめざめ泣くぽっこりに一万ドルフィンをにぎらせてやりました。 ローズ「早瀬様。メイドどもが反乱を」 グリ山の鉄拳が脳天を貫きました。 貧「はっ」 「夢…だったの…?」 45 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/11/13(月) 22 33 25 ID rTTirKFz ふと$貧が入り口の方を見ると・・・ 龍子「ほほう・・・」 市ケ谷「なかなか面白い」 ローズ「夢を見ていたようですわねぇ・・・」
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第五回放送までの本編SS 【深夜】 話数 タイトル 作者 登場人物 270 とある魔物の海底撈月(前編)とある魔物の海底撈月(後編) ◆6lyiPawAAI 浅上藤乃、天江衣、白井黒子、原村和、言峰綺礼 273 悪夢 -壊れた幻想- ◆EvXLhHD0yY 衛宮士郎、福路美穂子、荒耶宗蓮、アリー・アル・サーシェス 274 はじまりのおはなし ◆0zvBiGoI0k リボンズ・アルマーク、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 275 拡散スルハ死ノ恐怖 ◆X5.tKUFx82 織田信長、一方通行 276 友達の定義 ◆EvXLhHD0yY インデックス、宮永咲、忍野メメ 277 仮面 ◆hANcxn7nFM デュオ・マックスウェル、両儀式、平沢憂、東横桃子、ルルーシュ・ランペルージ、秋山澪、原村和、言峰綺礼 278 ......and nothing heart. ◆C8THitgZTg 東横桃子、アリー・アル・サーシェス 279 女 の 闘い -悪夢-女 の 闘い -覚悟-女 の 闘い -無知- ◆SDn0xX3QT2 阿良々木暦、グラハム・エーカー、上条当麻、ユーフェミア・リ・ブリタニア、ファサリナ、浅上藤乃、天江衣、白井黒子、C.C.、戦場ヶ原ひたぎ、枢木スザク 【黎明】 話数 タイトル 作者 登場人物 280 疾走する超能力者のパラベラムⅠ疾走する超能力者のパラベラムⅡ疾走する超能力者のパラベラムⅢ疾走する超能力者のパラベラムⅣ疾走する超能力者のパラベラムⅤ ◆hqt46RawAo 一方通行、阿良々木暦、グラハム・エーカー、上条当麻、ユーフェミア・リ・ブリタニア、ファサリナ、白井黒子、C.C.、戦場ヶ原ひたぎ、枢木スザク、インデックス 281 おわりのはじまりⅠ「少女には向かない職業」おわりのはじまりⅡ「東横桃子は笑わない」おわりのはじまりⅢ「喝采の澪」おわりのはじまりⅣ「アリー・アル・サーシェスと秘密の鍵」おわりのはじまりⅤ「最後の挨拶」 ◆1aw4LHSuEI 衛宮士郎、福路美穂子、荒耶宗蓮、デュオ・マックスウェル、両儀式、平沢憂、ルルーシュ・ランペルージ、秋山澪、東横桃子、アリー・アル・サーシェス、浅上藤乃、天江衣、リボンズ・アルマーク、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、宮永咲、原村和、言峰綺礼 283 殺意の火薬庫 ◆mist32RAEs デュオ・マックスウェル、平沢憂、ルルーシュ・ランペルージ、東横桃子、アリー・アル・サーシェス 284 理想の果て(前編)理想の果て(後編) ◆W.hp1QcmWc 衛宮士郎、荒耶宗蓮、両儀式、秋山澪 282 ひたぎエンド(ビフォー)ひたぎエンド(アナザー)ひたぎエンド(アフター) ◆0zvBiGoI0k 阿良々木暦、グラハム・エーカー、白井黒子、枢木スザク、浅上藤乃、天江衣 287 裏切り者、二人と一匹 ◆X5.tKUFx82 織田信長、ディートハルト・リート、伊達軍の馬 【早朝】 話数 タイトル 作者 登場人物 285 正義の味方 ◆MQZCGutBfo 阿良々木暦、グラハム・エーカー、白井黒子、枢木スザク、浅上藤乃、天江衣、両儀式 288 GEASS;HEAD END 『離別』GEASS;HEAD END 『戦場』GEASS;HEAD END 『死神』GEASS;HEAD END 『孤独』GEASS;HEAD END 『再開』 ◆hqt46RawAo デュオ・マックスウェル、平沢憂、ルルーシュ・ランペルージ、秋山澪、東横桃子、アリー・アル・サーシェス 289 絆キズナ語ガタリ 半端者・阿良々木暦傷キズ泣ナ語ガタリ 螺旋眼・浅上藤乃 ◆mist32RAEs 荒耶宗蓮、阿良々木暦、グラハム・エーカー、白井黒子、枢木スザク、浅上藤乃、天江衣、両儀式、織田信長、伊達軍の馬 290 許せないのどっち(前編)許せないのどっち(後編) ◆hANcxn7nFM インデックス、リボンズ・アルマーク、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、宮永咲、原村和、ディートハルト・リート 286 覚醒ヒロイズム ◆mist32RAEs 一方通行 291 BRAVE SAGA『絶望』BRAVE SAGA『死踏』BRAVE SAGA『未来』BRAVE SAGA『螺旋終落』BRAVE SAGA『希望』 ◆0zvBiGoI0k 荒耶宗蓮、阿良々木暦、グラハム・エーカー、白井黒子、枢木スザク、天江衣、両儀式、織田信長、伊達軍の馬 【第五回放送】 話数 タイトル 作者 登場人物 292 第五回定時放送 ~黒衣の男~ ◆MQZCGutBfo 原村和、言峰綺礼 【第六回放送までの本編SS】
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次の日。 「それは中々愉快なことだね」 昨夜の中河の電話のことを俺から聞いた佐々木は、くっくっくっと笑った。 「朝倉さんに一目惚れした挙句、君にキューピット役を頼んでくるとは」 キューピット役じゃないな。どちらかといえば、伝書鳩だろうな。 「まあ、確かに朝倉さんは美人だし、性格も良いから男性の目を引くのはよくわかるけどね。中河君が一目 惚れしたのは意外だったな。そんなタイプじゃなさそうだけどね」 本人もそう言っていたな。あいつは宗旨替えしたそうだ。 「何事も経験、ということか」 そのとおりだな。 「で、キョン。君はどうするつもりだい?」 放課後、学園祭の打ち合わせで、文芸部の部員全員部室に集まり(何故か喜緑さんも来てくれた。最近よく 手伝ってくれるのである。さすが長門と朝倉の先輩である)、準備をすることになった。 「朝倉」 文芸部誌の印刷に関しての試算を行っている朝倉に俺は声をかけた。 「どうしたの、キョン君?」 朝倉は作業の手を止めて俺を見る。 「実はちょっと話があるんだが・・・・・・」 俺は少し声を潜めて部室内を見回す。 皆、それぞれ分担して受け持った作業を行っている。 「ちょっとここじゃ何なんで、外で話そう」 「え、あたしに?」 俺の話を聞いて、朝倉はびっくりした様子だった。 「ああ。中学の時の俺と佐々木のクラスメートなんだが、朝倉に一目ぼれしたそうだ。何でも春先ぐらい には見かけていたそうなんだが、声をかけられなくて、つい三日前に俺たちと一緒にいるところを見かけて 俺を頼ってきたわけだ。直接会うのも考えていたらしいが、お前が驚くだろうし失礼になるかもしれない、 てことで、俺に伝言を託けたわけなんだ」 中河はあいつなりにいろいろ考えていたらしい。猪突猛進型かと思ったが、まずは俺という緩衝材を介して 朝倉に接触しようと考えたようだ。 「いきなりで驚くかもしれないが、返事はすぐにじゃなくていいそうだ。ただ、一度話をしてみたいと言っ ていた。もちろん朝倉がよければの話だが」 正直言って、俺は朝倉がこの話を承諾するとは思えなかった。だから、昨夜中河に一言言ってはおいた。 「う~ん、そうねえ・・・・・・どうしようかな、一度会ってみようかしら」 ・・・・・・意外な答えが帰ってきた。 「そこまで思ってくれるなんて、少し嬉しいかな。それにキョン君の話を聞いている限り、悪い人じゃなさ そうだし」 悪い奴じゃない。そんなに話をしていたわけじゃないが、中々真面目なところがあったな。運動部で頑張っ ていたし、教師にもクラスメ-トにも受けはよかった。 「学園祭の準備で忙しいけど、時間があれば、一度会いましょうと伝えてくれる?」 それはもちろん引き受ける。俺の脳裏に飛び上がって万歳する中河の姿が浮かぶ。 「良かったわね、涼子ちゃん」 ・・・・・・何で、あなたがここに居るんですか、喜緑さん、それに長門も。 「ちょっと気になったんで付いて来てみたの」 ひょっとして、話をぜんぶ聞いていました? 「ええ。最初から全部」 俺は頭を抱えた。朝倉に気を使って部室の外で話したのだが、全く無駄に終わった。 「での、なかなか涼子ちゃんに声をかける男子がいなかったんで、いい機会だと思うわ」 これは意外なことだった。朝倉は美人だし、面倒見がいいんで、競争率は激しそうだと思っていたんだが。 「そう思って逆に声をかけづらいの」 なるほどね。 俺が納得したように頷くと、喜緑さんはクスクスと口元を抑えて笑った。 朝倉の方を見ると、こちらは顔を真っ赤にしていた。 日曜日の秋晴れの澄んだ空の下で、俺は人を待っていた。 時計の針は午前11時半。ちょうどいい具合だ。 「待たせたな、キョン」 久しぶりに見る中河は、中学時代よりさらに体格が良くなったような気がする。 「大して待ってはいないさ。時間通りだな、中河」 「当たり前だ。お前から電話をもらってからというもの、俺はこの日を来るのを今か今かと待っていたのだ。 そんな大事な日に遅れるわけには絶対にいかんのだ」 朝倉から会ってみてもいい、との返事をもらった日の夜に、俺は中河に連絡を入れ、その言葉を伝えた。 電話口の向こうで、中河の雄叫びが聞こえ、しばらくは興奮状態が続いた。 落ち着いた後、とりあえず中河の予定を聞き出し、いったん電話を切り、その後朝倉に連絡して会う段取りを 決めたあと、再度中河に連絡をした。 「ありがとう、キョン。お前には感謝してもしきれない。なんとお礼を言ったらいいか・・・・・・」 「ただ、中河。俺が出来るのはここまでだ。朝倉がお前の申し出を受けるかどうかは、お前の行動次第だ」 「それは十分承知している。俺も男だ。断られる可能性もあるのは解っている。ただ、やらないで後悔するより やってみて、その結果が自分の望むものでなくても、そっちの方が百倍マシだ」 なかなかいいこと言うじゃないか。挑戦する気概を持つ人間は俺は好きである。 あ、それともう一つ伝えなければいけないことがあった。 それは朝倉が中河と会うときの条件として、俺に頼み込んできたものだった。 「お待たせ、キョン」 俺達より遅れること3分、待ち合わせ場所に来たのは、佐々木と朝倉だった。 朝倉の出した条件、それは中河と会う場所に、俺と佐々木が一緒に付いてくる事だった。 中河にその条件を伝えた時、むしろ俺が頼みたかったことだ、是非一緒に来てくれ、と頼み込まれた。 佐々木に連絡を取ると、佐々木はすぐに承諾して、俺達は同伴することになったのだ。 「初めまして、自分は中河と言います!」 直立不動で朝倉に向かって挨拶をした後、中河は深々とお辞儀をした。 「朝倉涼子です。初めまして」 朝倉は微笑んで、中河に返事する。 この笑顔を見て、中河の心は完全に朝倉に囚われたようである。 喜緑さんがおすすめだと朝倉に教えてくれた洋食店に、昼食を兼ねて行くことにした。 この店は女性客が多い、おしゃれな感じの店で俺や中河が入るのは場違いのような気がしたが、佐々木と朝倉が いるから、まあ、いいだろう。 中河は最初はかなり緊張していたが、朝倉がうまく気を使って話しかけてくれたおかげで、気もほぐれたようで 店に入る頃にはかなり普段通りしゃべれるようになっていた。 「まあ、今の状態なら二人だけでもいいと思うよ」 俺と佐々木は、朝倉たちとは別の、離れた席に座った。 「朝倉さんがうまく中河君の気持ちを解してくれたから、あとは二人で話させればいいよ」 確かに佐々木の言うとおりだ。俺たち二人は言うなれば、中河と朝倉の見合いの仲人みたいなもので、話が弾めば あとは二人だけで話せばいい。 俺達はランチメニューに目を通す。 「これとこれ、美味しそうだね。キョン、いつものように違うものを頼んで、半分ずつ交換しようか」 それがいいな。よし、頼むか。 テ-ブルの上にある、従業員を呼ぶボタンを押す。 ・・・・・・何であなたがここにいるんですか。 俺たちの席に注文を取りに来たのは、誰であろう、この店がお薦めだと言っていた、喜緑さんその人である。 「この店は私の親戚が経営しているの。今日頼み込んで一日バイトしているの」 朝倉のことが気になったからですか? 「その通り。涼子ちゃんのことが少し心配になって」 多分大丈夫ですよ・・・・・・ところで、注文いいですか? 「ええ、どうぞ。お客様、何になされますか?」 食事をしたあと、中河と朝倉はお互いの電話番号を交換していた。 「今日はありがとうございました!」 中河は朝倉に最初に会った時と同じように、深々と頭を下げた。 「こちらこそ。中河さんて、とても面白い人ですね」 どうやら、第一段階はうまくいったようである。 俺は少しほっとした気分になった。 とりあえず、今日のところは二人の顔を合わせるのが目的だったので、俺と佐々木は朝倉と中河と別れ、遊びに出か けることにした。 百貨店やファッションビルは既に冬物の取り扱いが本格的に始まっていた。学園祭が終われば、冬はもうすぐそこに 来るのだ。 「これはいいな」 俺が目を付けたのは、厳しい寒さも防げそうな白いポンチョだった。 試しに佐々木に着せてみたのだが実によく似合っていた。帽子がついていて、それをかぶって立つ姿は、冬の妖精を 思わせる。佐々木もとても気に入ったようだ。 ただし、値札を見ると、一万八千円と記されていた。 「ちょっと高いね」 残念そうに佐々木はため息をつく。 クリスマス前までに、俺はバイトを少し増やす決心をした。 その日の夜。 今日はいろいろあったな。わたしに交際を申し込みたいと言ってきた中河君。 どんな人かと思っていたけど、強そうな、熊みたいな外見と違って、とても緊張していて少しおかしかった。 ただ、彼の気持ちはよく伝わってきた。 人を好きになる、あるいは思いを寄せられる。それはとても心地よいものだった。 とりあえず、今日は電話番号を交換した。その時、彼は「迷惑でなければ、朝倉さんが都合にいいときにまたお話したい のですが」と言った。礼儀正しい人だ。 正直なところ、まだ、彼と付き合うかどうかはまだわからない。わたし自身に戸惑いもある。彼のこともまだ、すべてを 把握したわけじゃない。、 喜緑先輩(あの洋食屋にいるなんて思わなかった!)、がいつも言っているけど、人と付き合うときは、相手のことをしっかり 見ていいところも悪いところも見極めなさい、それは大事なことよ、と。 ただ、また会ってみてもいいかなとは思っている。 わたしと彼がこの先、そうキョン君と佐々木さんのような仲になるのか、それとも友達、あるいは他人のままか、どうなる のか――― 少し楽しみが増えたかな。そんな風に私は思った。
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アポロ@玄霧藩国さんからのご依頼品 もふもふ――それはふかふかの最上級である。 もふもふ――それは天が授けた至福の時である。 もふもふ――それは絶対的な正義である。 / * / 森の緑も赤く染まり、風の向くまま自由に落葉し始めた変革の季節、秋。 太陽も水平線に沈み、古ぼけた神社は暗闇に沈む……はずなのだが。神社の境内はそれとは裏腹に、眩い光源が赤々と照らしだしていた。 鉄板の上で油の跳ねる音。人々の喧騒。どこかで始まった祭囃子。様々な音が神社に響き渡る。 いわゆるひとつの縁日と言う奴が今日、この神社では行われていた。最近一週間の5割は縁日をやっているような気がしないまでもないが、まあ、面白おかしく騒げるということはいいことのはずだ。 その騒がしさからから若干離れた人気のない、ついでに言えば人目もない場所に彼らは居た。 城島月子と香川優斗である。 彼らはどこからともなく集まってきた猫の群れの中に、並んで腰を屈めていた。 その様子を猫と一緒に呼び寄せられていた猫野和錆が遠巻きから見ているとはまるで気づいていないようだ。香川のほうは普通にスルーしている気がしないまでもないのだが。 月子は猫を相手に戯れ、香川はそれを見ながら優しく微笑んでいる。 まるで兄妹に間違われそうな光景でもあるが、別に彼らは兄妹ではない。 実際この日の彼らは何故か兄妹という設定で現れたりして一部に波紋を呼んだりしたのだが、実際そうであってもなんら問題なく見える辺り相変わらず反則である香川優斗。 その2人から若干離れた暗がりの草むらが微かに揺れた。 香川がそれに気づいて視線を向けると、純白の巨体が彼の視界に入った。芝村英吏が愛雷電、クイーンオブハートだ。 「大きい……キレイな雷電だ……。失礼、挨拶が遅れました、香川さん。猫野和錆と申します」 それにつられて和錆が2人の輪に加わるべく現れる。どうでもいいが出てくるチャンスをうかがっていたようだ。 「聞いてます。よろしく」 「ごめんなさい。本日は本当にありがとうございます」 和錆は挨拶のあと、月子には聞こえないように小声で香川に耳打ちする。 どうやら月子のことがいろいろ心配で仕方なかったようだ。 「いえいえ」本当に深刻そうな和錆に香川は小さく笑い、そのままの嬉しそうな顔でクイーンの出てきた暗がりに視線を向けた。「来た」 瞬間、げらげらと笑いながら電光石火の速さで懐に手を入れる。 M92F。通称M9とも呼ばれる米軍が正式採用しているオートマチックのハンドガンが彼の手の中で踊った。音もなく照準を暗がりに定め…… なんの躊躇いもなく引き金を引く。花火のような銃声が空気を裂いた。 慌てて月子をかばいに飛んだ和錆の隣で、香川の頬が裂け、血が流れる。 香川はそのまま表情を崩すことなく、嬉しそうに微笑みながら銃を向けた方向、拳銃を構えて立つ英吏へ駆け出した。 銃声を聞いて危機回避モードに入った面々が、何とか止めようと2人の間に飛び込む。 しかし、彼らをなんと言うことなく華麗に交わしながら、2人はがっしりと抱き合った。背景に薔薇が見えなくもない。 見ていた面々の思考が、事態を飲み込むために停止した。 「久しぶりだな」 「先輩こそ」 そんな光景を完全に無視しながら、2人がげらげらと笑う。そのあたりでやっと事態を全員が飲み込めたようだった。 背景でつまり2人はそういう仲なんだと極論付けられていたりするが、おそらく聞こえていないだろう。というか実際あってもさほど問題なさそうに見えてしまう香川はやはり反則である。 「ところで、そこのお嬢さんは新しい恋人か?」 香川が壮大にずっこける。ついでに和錆がうろたえる。 「僕がもてるなら、英吏さんは恋人5人も6人もいますよ」 和錆の動揺を知ってか知らずか、香川は立ち上がると憮然とした表情で言った。2人そろってげらげらと笑い始める。 そろそろこの2人は刺されても文句を言えないんじゃないかと思わなくもないんだが。モテナイ男を代表して筆者が舌打ちしておこう。ちっ。 「こ、この子にさわっても?」 やや離れたところで2人を見ていた月子が控えめに尋ねる。言葉とは裏腹に、その身体は今にも飛びつきたくてうずうずしているようにも見えた。 「いいですよね。先輩」 「いいぞ。クイーン」 自らの相棒に視線を向けながら英吏が微笑む。 主の言葉を受け、クイーンが境内の石畳へその巨体を静かに伏せた。 それを見るや否や月子は嬉しそうに白銀の身体に飛び込み、白い体毛へその顔をうずめる。 ばふっ、といかにも柔らかそうな音。ぬいぐるみ好きには堪らない感触である。 まるで保護者のように月子の隣に立つ和錆が「よかったね」と語りかけたりしているが、聞こえていないように一心不乱にクイーンの身体をもふもふとしていた。 周囲の空気が和んでいく。流石もふもふ。恐るべしもふもふ。 これでオーマと休戦できたりしないかなと思ったりしてみるが、それがあったら参謀はいらない子である。 「英吏さん、私もクイーンにさわっていいですか? あとこれ、食べるかな……?」 串から外した焼き鳥をのせた皿を胸の前に持ちながらアポロが尋ねる。 英吏は何も言わずに静かに微笑んだ。構わないという事だろう。 皿をクイーンの前に置くと、月子の隣にアポロも飛び込んだ。クイーンの身体がそれをぼふっ、と受け止める。 まるで子供のようなはしゃぎようである。月子と並べるとまるで姉妹のようにも見えた。 「香川さん、ラムネ、どうですか?」 その2人と1匹を香川の隣で見つめていた猫野が苦笑する。 どうやら月子に渡すつもりで居たようだが、渡すタイミングをなくしてしまったらしい。 「いいですね」 それを察したのか、それともつられたのか。香川は苦笑しながらそれを受け取った。 祭囃子の音が次第に小さくなり、喧騒がだんだん遠ざかっていく。 今日の縁日も、終わりが近づいているようだった。 / * / 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) こちらでの感想が遅れて申し訳ございません!個人的に書いて欲しい場面をキッチリ書いていただけて本望です!英吏さんや香川さんのなかよし具合や月子さんの可愛い所を楽しませていただきましたー。…そして、そうですよね、あの二人、指されても文句言えないですよね(まがお -- アポロ (2008-07-02 06 15 38) 名前 コメント ご発注元:アポロ@玄霧藩国様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=291;id=gaibu_ita 製作:影法師@玄霧藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=639;id=UP_ita 引渡し日: counter: - yesterday: -
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【ミリマスSS】P「朋花って中学生なんだよな・・・」ゴクリ 執筆開始日時 2015/03/29 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427632615/ 概要 天空橋朋花 属性:Vocal 年齢:15歳 身長:156㎝ 体重:41㎏ 3サイズ:80-56-79 誕生日:11月11日(蠍座) 血液型:AB型 利き手:左 趣味:ファンに喜んでもらうこと 特技:口げんか 好きなもの:かわいい扇子 P「・・・・」ジー P「朋花って中学生なんだよな・・・」ゴクリ タグ ^天空橋朋花 まとめサイト アムネジアss大全 えすえすゲー速報 エレファント速報 ひとよにちゃんねる ポチッとSS!! SSまとめ みりえす!-ミリマスSSまとめブログ- SS古今東西 SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス wiki内他頁検索用 コメディ ミリオンライブ 作者◆ivbWs9E0to氏 天空橋朋花